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ゲイリートゲオアガマの飼育で知っておきたいこと

ゲイリートゲオアガマの飼育で知っておきたいこと

ゲイリートゲオアガマ(Uromastyx geyri)は、入荷が多いわりに意外とマイナーな爬虫類のペットかと思います。
ショップやイベントでも赤や黄色が綺麗で、とても目を引くトカゲですね。

ふてぶてしさを感じさせるおじさん顔に鮮やかな色といったギャップから一部では人気があります。
ブサ可愛い見た目と比較的世話が簡単であることから、初めての爬虫類として買う方も多いです。
今回は、ゲイリートゲオアガマのの飼育について知っておきたいことを紹介します。
この記事を参考にして、お住いの環境に調整しゲイリートゲオアガマとの生活が長く続いてくれればと思います。

飼育環境

それでは筆者の今までの経験に基づいて飼育環境の説明をしたいと思います。
今、飼育されてる方から見て「ん?」や「おやっ?」と思う部分もあるかもしれませんが、
あくまで筆者の経験上に基づいてなので、どこかでお会いした時にはディスカッションしましょう(笑)
また、初心者の方が「何が必要なのかな?」といった部分に合わせて必要な物の
リンクも貼っておきますので是非、参考にしてくださいね。

ケージ

ゲイリートゲオアガマ(以下、ゲイリー)を飼育するためのケージは、
一般的な60~90cmのケージで飼育できます。
大きさのわりに重量が他より軽いSANKOのパンテオンはお薦めです。


海外のCare sheetでは「成体で最低でも120cm x 60cm x 60cmの大きさのテラリウムが必要」
と書かれていることがありますが、広すぎると餌場・バスキングスポットを認識するまでに
弱ってしまうこともあります・・・

それに上記のサイズのケージは市販ではないのです。
そうなるとケージを自作しないとダメなので、初心者さんにはぐっと敷居が高くなってしまいます。
飼っているうちに「狭そうだなぁ・・・」なんて感じた時に広くしてあげるといいと思います。
確かにゲイリーの必要な温度や湿度を維持するのには大きなケージの方が安定します。
以下は、初心者でも分かりやすい飼育スペースに関するお話です。

ケージを広くする事で、温度の勾配が付けやすくなります。
食後に消化の為に体を暖めたいときはバスキングスポットのある暖かい場所。
体を代謝から休めたいときは温度の低い場所に行きます。

テラリウム

ゲイリーは活発で広いスペースをウロウロバタバタと移動することが大好きです。
ケージが大きければ大きいほどウロウロしている姿が愛らしく思えますね。

また、ゲイリーは高いところに登るのも好きなほうだと思います。
地表性というよりも半崖性といった感じでよく上ります。
上下左右とウロウロできるように木の枝や岩など、
ゲイリーが登ったり隠れたりできる場所を提供するレイアウトにしてあげれるといいですね。

テラリウムの床材には、レプタイルサンド・砂利・ココナッツファイバー・土壌など
あるいはこれらの組み合わせを使用して厚みのある地面を作ってあげるといいですね。
ゲイリートゲオアガマは、地面に穴を掘って寝ることがあります。

掘り返しの際にレイアウトしている重たい物が体の上に落下して
圧死することもあるので気を付けてください。

当店では赤玉土の中粒~小粒を使用して飼育しています。

照明

ゲイリーは熱帯性であり暖かいところが大好きです。
したがって、テラリウムには熱源(バスキングスポット)が必要です。

熱源として、ヒートケーブル・バスキングライト・赤外線ライトなどが適しています。

昼行性のゲイリーの為に日光を模倣するUVA/UVB照明が必要です。
紫外線を受けることによって必要なビタミンD3を作り出すためUVB照明は必ずセットしてあげて下さいね。
店舗では全体をZoomedのUVBテラリウムフードなどで照射し、バスキングスポットにはPetzoneのソラリウム70wを使用しています。


また、冬季の冷えを予防するためにケージの下にZoomedのヒートケーブルを設置し
地熱を上げる様にしています。

爬虫類は変温動物で体温が外気温に左右される動物です。
活動するには通常時25℃から30℃はケージ内の温度が必要です。
中には冬眠する爬虫類もいますが、ご家庭で冬眠させるのは難しいと思うので
パネルヒーターなどで温度が下がりすぎないように保温してあげて下さいね。

温度と湿度

温度:ゲイリーは熱帯気候に生息しており、温暖な環境を好みます。
飼育スペース内の温度は日中30℃~35℃の範囲で、夜間は25℃~28℃に維持する必要があります。
温度を調整するには、サーモスタットを使用するといいですね。

湿度:ゲイリーは砂漠地帯に生息しており、湿度の低い環境を好みます。
湿度は30%から40%の範囲で維持する必要があります。

湿度が余りに高すぎると真菌の繁殖を助長したり、餌が腐ってしまったりするので注意してくださいね。

飼育スペースの温度と湿度は、ゲイリートゲオアガマの健康維持に非常に重要な要素なので、
個体の状態をみながら調整してあげて下さいね。

給餌と給水

ゲイリーは主に草食であり、野菜や、草、花などを食べます。
飼育下では、混合野菜やリクガメフードを提供することが多いです。
好まれる野菜には、小松菜・ケール・サニーレタス・カボチャ・人参・青梗菜などがあります。
他にも色々な野菜や果物も食べるので調べながら試してみてください。
ふやかしたリクガメフードなども好んで食べる個体も多いですね。

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レンズ豆などの種子系を上げる時は注意をしてください。
硬すぎる豆は腸管の細い個体は詰まらせて腸閉塞になることもあります。
もし、種子を餌として与える場合は、しっかりと水で戻してから与えてくださいね。

給水については、「直接的に飲まないので不要」などといった記事も目にしますが
鼻先にスポイトなどで垂らしたり、ケージの壁面に霧吹きすると飲む個体も多いです。
浅い容器に常に清潔な水を用意してあげることで水場を覚えて飲みに行く個体もいます。
水分をしっかり摂取している個体は、尿酸が小さくなっているのがはっきりと分かります。
なので水は毎日交換し、容器も定期的に洗浄してあげてくださいね。

また、温度が高すぎる場合は水を霧吹きしてあげることで
蒸散作用の働きでケージ内の温度や個体の温度を下げることも出来ます。
湿度を上げすぎないように注意してくださいね。

ハンドリング

ゲイリーにとってハンドリングは非常にストレスになることがあります。
そのため、可能な限りハンドリングは控えるようにしましょう。

ゲイリーは他のトゲオアガマに比べて臆病なように筆者は感じています。
その分、ストレスに感じることも多いと思うので
飼育環境を変更する必要がある場合や健康状態を確認する必要がある場合に限定し、
慎重かつ短時間で行いましょう。
ハンドリングを行う際には手袋を着用した方がいいかもしれませんね。
臆病かつ気性の荒い個体はテールアタックしてきますので痛いです・・・・

健康管理

定期的な健康チェック:飼育下の爬虫類でも、定期的な健康チェックが必要です。
飼育者は、爬虫類の健康状態を常に監視し、異常があればすぐに獣医に相談しましょうね。

衛生管理:飼育環境の清潔さを維持することが健康管理に欠かせません。
定期的にケージ内を掃除し、汚れた場所をきれいにする必要があります。
また、爬虫類が病気にかかってしまわないよう、食器や水飲み器なども清潔に保つようにしましょう。
1つ難しく感じるのが乾燥した野菜を好んで食べる個体がいるので、
そのあたりも見極めてあげて下さいね。

適切な栄養管理:ゲイリーに適した栄養バランスの良い食事を与え、
必要な栄養素を摂取できるようにすることが大切です。
また、過剰な栄養素の摂取による肥満や、栄養不足による健康被害にも注意が必要です。

疾患の早期発見と治療:病気にかかってしまった場合は、早期に病院で診察を受け、適切な治療を行う必要があります。病気の進行を防ぐためにも、早めの対処が重要です

これらの健康管理のポイントを意識しながら、ゲイリーを飼育することが大切です。

以上が初めてゲイリーを飼うにあたってお伝えしたいことでした。
途中、商品リンクがうるさいですが参考にしてくださいね。
では、よい爬虫類LIFEを!

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