爬虫類の飼育に慣れてくると耳にするようになる呪文「メタハラ」・・・
簡易詠唱ではなく正式に詠唱すると「メタルハライドランプ」になります。
と筆者のヲタな部分は置いといて、今日は「メタハラ」について解説したいと思います。
メタルハライドランプとは
メタルハライドランプ(以下メタハラ)は、太陽光に含まれる紫外線(UVB)や可視光線を発生させる特殊な電球です。紫外線は爬虫類飼育において非常に重要であり、体内でビタミンD3を合成する際に必要なものです。
また、ビタミンD3はカルシウムの吸収にも大きく関係しています。
ビタミンD3が欠乏するとカルシウムもつられて吸収されにくくなり、
骨の形成不全などの病気を引き起こしますので注意してくださいね。
メタハラや紫外線灯を使用することで、爬虫類の健康維持に欠かせない紫外線を補うことがきます。
メタハラは、白熱電球に比べて高い発光効率と長い寿命を持ちます。
その特徴は、中にメタルハライドと呼ばれる金属が入っていることです。
メタルハライドに電気を通すことで、高温になり、それによって光を発します。
この光には、紫外線や可視光線、赤外線などの波長が含まれています。
特に、爬虫類が必要とする紫外線の放射量が高く飼育に最適だと筆者は思っています。
メタハラとバラストレス水銀灯の違い
メタハラとバラストレス水銀灯は、どちらも爬虫類用の照明器具として広く使用されていますが、
その性能や特徴にはいくつかの違いがあります。
といっても、「メタハラ」、「バラストレス」・・・
どちらも呪文みたいでなんのこっちゃらとなっていると思います(笑)
筆者も最初はそうだったんですよ。
バラストレス水銀灯の代表格としてハイパーサン!
メタハラの代表格としてソラリウム!
こんな感じで覚えてもらっていれば、ここからの話は分かりやすくなると思います(笑)
まず、メタハラは、水銀灯に比べて発光効率が高く、
より自然な日光に近いスペクトル(光の質)を再現することができるんです。
また、メタハラは、紫外線B波(UVB)を発生させることができるため、
爬虫類が必要とするビタミンD3の生成やカルシウムの吸収に役立ちます。
一方、バラストレス水銀灯は、メタハラよりも安価であり一般向けによく使われています。
バラストレス水銀灯はメタハラに比べ広い範囲に光を放出するため、
大型のテラリウムなどの広いスペースに適しています。
さらに、バラストレス水銀灯はメタハラよりも熱を発生するため温度管理に注意が必要です。
生体に合った適切な距離を保ち、定期的にケージ内やバスキングスポットの温度測定をしてあげてくださいね。
また、どちらのライトも長時間の使用により劣化し寿命が短くなりますので定期的に交換してくださいね。
メタハラとバラストレス水銀灯の寿命の違い
メタハラとバラストレス水銀灯は、寿命にも違いがあるんです。
ザックリと寿命の違いを書いておきますので参考にしてくださいね。
商品の寿命に関してはメーカーさんの公表されているものを確認してから買いましょうね。
メタハラは、長時間の使用にも耐えられるように設計されており、平均寿命は1万時間程度と言われています。
これは、バラストレス水銀灯の約3倍にあたります。
一方、バラストレス水銀灯は寿命が比較的短く、平均寿命は約3,000時間程度です。
ただし、使用状況やメーカーによっても異なるため、注意が必要です。
また、どちらのランプも徐々に光量が低下していきます。
メタハラは寿命の終わりに近づくと光量が急激に低下することがあります。
一方、バラストレス水銀灯は、徐々に光量が低下していく傾向があります。
このように、メタハラとバラストレス水銀灯の寿命には大きな違いがあります。
使用頻度や目的に応じて、適切なランプを選択することが重要です。
どちらのライトにも言えることですが『発光している=紫外線が出ている』ではないので
注意してくださいね。
使用期間によって紫外線の放出量も減少していきます。
ライトに使用開始日などを記述するのもアリだとおもいます。
すごく気になる方はUVB測定器やUVI測定器を購入することをお薦めします。
まとめ
以上がメタハラってなに?について、ざっくりと書かせていただきましたが、
爬虫類を飼育する際にメタハラは必要不可欠なアイテムのひとつです。
ご家庭の環境・生体・お財布のご都合に合わせてバラストレス水銀灯・メタハラをチョイスしてくださいね。
どちらのライトも爬虫類の健康維持に欠かせない紫外線を補い、自然な環境を再現することができますよ。